首が普通の人より長いため重症化し,治療に時間がかかるようです。増加した治療費は請求できませんか。 

Q 停車中に後続車両から追突され,頸部の捻挫と鞭打ち症で1年半治療を続けています。私の首が普通の人より長いため重症化し,治療に時間がかかるようですが,加害者は,首が長いために増加した治療費は事故と関係ないので支払わないと言います。首が長いのは生まれつきでこれまで問題もなかったのですが,増加した治療費は請求できませんか。

 

A ご質問のケースでは,増加した治療費も加害者に請求できると思われます。

 交通事故の加害者は,被害者に生じた損害を賠償する民事的責任を負います。もっとも,損害賠償は損害を当事者に公平に分担させるための制度ですから,被害者側の原因・事情により損害が拡大した場合は,その原因・事情を勘案して賠償範囲を限定することができるとされており,これを「素因減額」といいます。問題となる被害者の素因としては,心因的要因,身体的疾患,身体的特徴があります。

最高裁判所は,身体的特徴に関して,「被害者に身体的特徴があるとしても,それが疾患に当たらない場合には,特段の事情がない限り,それを理由とした賠償額の減額は許されない。なぜなら,人の体格や体質は,全員に均一ではないのが当然であり,身体的特徴,すなわち,個人の通常の体格差の存在は当然に予定されたものだからである。ただし,身体的特徴が通常人の平均値から著しくかけ離れた程度であり,かつ,この特徴のため,日常生活で通常よりも慎重な行動をとることが求められる場合(たとえば,極端な肥満者が,転倒による重傷を避けるため日常生活で通常より慎重な行動をとる必要がある場合)には,特段の事情として,減額を考慮できる場合がある。」と判断しています。

ご質問者の首が長いという特徴は生まれつきで,これまで特に問題なく生活してきたことから,疾患には当たらず,日常生活上注意を要する程度でもないといえ,加害者に対し増加した治療費も請求できると考えられます。


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