10年分の治療費を請求されました。被害者は不安定な性格みたいです。賠償額の減額は認められませんか。

Q 10年前に,軽微な追突事故を起こし,被害者から鞭打ち症が治らないと10年分の治療費を請求されています。治療を続けたのは事実のようですが,通常は10年も続くとは考えられず,医師も同様の見解です。被害者は交渉の際に急に泣き崩れたるなど様子がおかしく,被害者の不安定な性格も影響していると思われますが,賠償額の減額は認められませんか。

 

A ご質問のケースでは治療に関する損害賠償の減額が認められる可能性があるでしょう。

 交通事故の損害額について,被害者に生じた損害を公平に分担させるため,被害者側の原因・事情により損害が拡大した場合,被害者側の原因・事情を勘案して,損害賠償額がされることがあります(素因減額 )。

 最高裁判所は,加害行為と損害との間に相当因果関係がある場合でも,損害がその加害行為のみによって通常発生する程度,範囲を超え,かつ,損害拡大に被害者の心因的要因が寄与している場合,損害の公平な分担という損害賠償法の理念に照らし,損害賠償額の認定につき,過失相殺の規定を類推適用して,損害拡大に寄与した被害者の事情を考慮できるとしています。

 ご質問と類似のケースでは,被害者の症状は,被害者の特異な性格に起因する点があるうえ,医師の常識はずれの診断や自発性意欲の欠如と誇大な愁訴により不適切な治療を継続した結果でもあるから,事故との因果関係がある治療の期間は(全10年のうち)事故後3年間に限られ,3年についても,被害者の性格や医師の不適切な診断治療が寄与しているとして,加害者の賠償する損害の割合を4割に限り認めました。

 ご質問でも,損害が通常発生する程度,範囲を超え,かつ,その損害の拡大に被害者の心因的要因が寄与している可能性が高いと考えられ,賠償額の減額が認められる可能性があるでしょう。


初回相談無料 法律相談のご予約はお電話で 0120-745-014

当事務所の新着解決事例&トピックス

受傷部位・障害名別解決事例

    • 顔
    • 頭蓋骨
    • 高次脳機能障害
    • くも膜下出血
    • 目
    • 首(むちうち)
    • 鎖骨
    • 肩
    • 胸部
    • 橈尺骨
    • 手
    • 脊髄・脊柱
    • 腰
    • 膝
    • 大腿骨
    • 脛骨
    • 死亡事故
    • 物損事故
等級
  • 1級~8級
  • 9級
  • 10級
  • 11級
  • 12級
  • 13級
  • 14級
  • 認定なし
性別
  • 男性
  • 女性
職業・年代
  • 小児
  • 学生
  • 主婦
  • 会社員
  • シニア
症病の状態
  • 捻挫・むちうち
  • 骨折・打撲
  • 醜状障害
  • 高次脳機能障害
  • 機能障害
  • 死亡
  • その他
PAGE TOP